親が子供の勉強をみても上手くいかない理由とは!?
親が子供の勉強をみても上手くいかない理由とは!?
教育熱心なご家庭ですと、子供の勉強位なら親が十分に教えられることが出来そうだなって思うことがあると思います。特に、子供の頃には成績優秀であったり、学歴の高い両親ですと、勉強にはかなりの自信を持っているため、自分が教えるのが一番だと思い込んでしまうことが多いです。
たしかに、塾に通うだけでは成績が上がらないことはよくあることです。受験を意識して、有名な進学塾に通うというのであれば話は別なのでしょうが、日常的な予習や復習、さらには学校のテスト勉強くらいであればそれほど難しくないって思うのも理解できます。
特に、算数や英語といった主要教科ですと、子供もなかなか理解が十分にできなくて悩んでいることもあるでしょうから、そんな姿を見てしまうと居ても経ってもいられなくなってしまい、自分が勉強をみるって意気込んでしまうことがあるのです。
たしかに、親が勉強に自信がる場合には、子供が理解が出来ない問題を見て、すぐにこうやって解くというのが頭に浮かぶことも多いと思います。一瞬で答えが分かるため、ますます答えにたどり着かない子供にもどかしさを感じてしまうこともあります。
でも、親がどんなに優秀で子供に勉強を教えようとしてもなかなか子供の成績が上がらないということが多いものです。どうして解けないのだろう?って不思議に思うことがあるのでしょうが、これは決して珍しいことではないのです。
そこで、親が子供の勉強をみてもなかなか上手くいかない理由について考えてみたいと思います。
・「勉強ができること」と「勉強を教えること」は同じではない
こうやって言われると当然でしょと思う方もいるかもしれませんが、ついつい忘れてしまいがちなことです。それは、いくら勉強が得意な人であっても、その人が勉強を教えることまで得意かどうかはまた別の話だということなのです。
人に何かを教えるということは、教えるということ自体が上手である必要があります。ましてや、相手が子供となるとそれなりの経験が必要になってくるものです。
というのも、子供は大人がビックリするようなことに疑問を持ってしまっていたりもしますし、当たり前ということを理解できなかったりするからです。
そのため、私たち大人にとっては当たり前な事を、いかにそんなことはないのかということを自覚しなければならないため、かなりハードルが高いのです。
・理解できない子供を叱ってしまうと上手くいきません
勉強ができる人は基本的なこともしっかりと理論立てて理解をしているので、問題の解き方を完璧に説明が出来ることが多いと思います。それは、その問題を解くために必要な知識などが全て理解をしているからだということでしょう。
でも、子供は同じような状況にはありません。基本的な知識が不完全であったりもするので、問題を解くための過程でどうしてそうなるのか分からなくなってしまうことがあるのです。
親としては、こんな完璧な説明でもまだ分からないのかということに驚きを感じてしまいますし、それでも子供が理解を出来ないと、徐々にイライラとしてしまうものです。そして、ついつい子供に対して声を荒げてしまうということになりがちでしょう。
でも、これでは子供は問題が解けるようにはなりません。理解しない限りは解けないのです。
まだ理解できていないのに、頭ごなしに怒られてしまうと、子供はもう嫌だという気持ちになりますので、結局中途半端に教えて終わってしまうということになってしまうのです。
・ずっと付きっきりでは勉強をみてあげられない
子供の勉強は毎日するわけですから、もしも勉強をみるというのであれば、毎日付きっきりでみてあげることが必要になるはずです。でも、これは親としては厳しいというのが現実でしょう。
母親が子供の勉強をみるケースでは、兄弟の面倒も見ることもあるでしょうし、晩御飯の支度や掃除洗濯など家事もしなければならないはずです。
ましてや、父親が子供の勉強をみるのは大変です。仕事で疲れて帰宅をしてからずっと子供の勉強をみるわけですので、現実的には非常に困難です。時には残業などで遅くなることもあるでしょう。
このように、親が子供の勉強をみるというのは、思っている以上に難しいことだと言えます。子供の勉強方法で悩んでいるというご家庭の参考になればうれしいです。